今年も11/16〜11/18にかけて大阪で動臨研が開催され、多数の協力をいただきながら例年通り展示会に参加させていただきました。多数の方のご来場に感謝申し上げます。
動物病院の中期経営ビジョンを提案すべく毎年提案を考えておりますが、今回は動画のファイリングと電子カルテの本格的な統合という2つの提案を用意しました。
今回はメイン会場で3箇所、(株)ミズホ、島津メディカルシステムズ、コニカミノルタ様との共同ブース、日本光電様ブース、アニコム様ブースに展示させていただきました。後者2件は一般病院向け、共同ブースは二次施設/大病院向けの展示になっています。画面が全然違うので、クルーユーザーの人は気づかないかも知れません。今回患者データのオーダリングにはPetCrew(ペットクルー)を使用しました。
アニレセクラウドに続いて第2号の連携実績となる、いきなりクラウド for PetCrewはペットクルーのデータベースとOsiriXのデータベースを直接ミックスして運用する、かなりアグレッシブな変換システム。
OsiriX側のブラウザに当日受付分の患者一覧をペットクルーからダイレクトに受信し、受付は患者を選ぶだけとなっています。
来院者リストは当日検査予定者として一覧が自動的に作成され、後述のようにDR、エコー、Cアームに患者情報が共有されます。
診察する患者の、これまでの検査・処置履歴を一覧。この画面では、画像検査履歴をOsiriXから得て、予約/来院/処置歴はペットクルーから受け取っています。ざっと13年分何があったか一望できます。
制御端末にはUniteaシリーズとCSシリーズがありますが、今回はDICOM MWM ( いちいちIDを入力しないで、撮影予約を取ることができる規格)対応のCS-7を持っていただきました。
ライカオペ用マイクロスコープ →HDMIでMacへ直接映像を取り込み。動画録画もできますが、今回はわざと録画せず、OBS(Open Broadcaster Software)を使用して、ブース内のネットワークに配信しました。※OBSはオープンソースのアプリケーションです
島津Cアーム ACTENOもMWM対応実績機。患者情報をネットワーク経由で取り込み、撮影したDICOM画像をネットワーク経由でMacに送信します。
最終的に、この長時間の動画はOsiriXにDICOM取り込まれます。
ここまで、患者IDを打つ場面がないのがポイントです。
配信されている映像はOBSというソフトウェアをベースにしたものです。患者IDはペットクルーから受け取って設定されており、手打ちの必要はありません。
あわせて、生体モニタの映像が出ていますが共同ブースではフクダエムイー工業製AM130と、日本光電製BSMの映像をご用意しました。
ちなみに日本光電様ブースではOBSを実際にいじってみることが可能になっていました。
無影灯のハンドルに傷がつきそうだったので、イメージだけになりましたがソニーのミラーレス一眼デジタルカメラα用の、パワーズームレンズ SELP18200 持ってきました。これは術野が狙えます。
WiFi経由でズームコントロールができるのがポイントです。無影灯周りからリモートで術野を狙ったシステムが作れます。ソニーαに限っては、すでに動画対応のMotionJPEGサーバーを提供しておりますので、ネットワーク経由の動画で転送できます。
動画の受信を任せたPACS役には、先週発売されたばかりの新型Mac Miniです。ちょうど4Kパネルが値崩れしているとのことで、ちょうどいいのでMac Mini + 4Kパネルの展示です。ちなみに一般のOsiriXでは等身大表示ができない問題をかかえますが、eVIDENSは補正倍率を設定することで実サイズ表示が可能になっています。
初歩的なことですが4Kモニター買ってきたけどMacから4Kが出ないという方、アクオスの場合はリモコンから設定が必要です。今回初めてのパネルだったので、ブース設営時に悩みましたが、無事解決してよかったと思います。
今回、共同ブースのキャラクタを決定づけていたかも知れない3台のiMac。実演はしませんでしたが、フリートコントロール機能を搭載しています。
フリート(fleet=艦隊)は、多数のMacを運用している現場でまとめて残り容量を把握したり、再起動、シャットダウン、端末ごとのIPアドレス/AEタイトルの再設定、動画の上映などをすべてリモートで実行できる機能です。最新の飛行機に乗ったことのある方ならシートにある端末がCAさんのボタンで一斉にコントロールされているのをご覧になっていますよね。ああいう感じです。
いま大きい病院がどんどん大きくなっていく状況なので、パソコンも大学の講義室のような集中制御が欠かせなくなってまいります。
または、待合室の映像コンテンツについて自分でこうしたい、ああしたいというユーザーの方にもいいかもしれません。今回、館内放送ができるかもというアイデアも出ましたので、これは検討してみます。
フリートコントロールは現在出荷されているMacシステムすべてに搭載されています。
アニレセクラウドからの患者情報連携の展示。アニレセがクラウドから患者情報を手元のMacに落とすと、それを拾い上げてカレント患者にセット。以後、オーダーラベルやCRの連携、DICOMワークリスト、DICOMギャザリングなどが使用できるというものです。
データを中継するツールVLESSLET(ブレスレット)は当社ユーザーに向けて無料配布しておりますが、VLESSLETは厳密にいうとOsiriXではなく、OsiriXのプリポストツールとの連携を行なっているので、当社のユーザーでないと効力は発揮されません。
アニコムさんの方から、OsiriX→電子カルテページへの画像転送でいくつかの情報交換ができたので、これも実装してみようかと思います。
2018年11月21日 08:12:14 Wednesday