リモートセットアップ対応Macの設置手順

写真.完成イメージ
この記事について
2020年初頭からのSARS-CoV-2の世界的な流行で、いつものように私が現地に伺ってのMac設置ができなくなりました。そこで一計を案じて、現地で可能な限りの設定ができる、送付のみのMacとしてDIO (Do It Ourselves)版を用意させていただきました。
ここではこのDIT版Macの設置方法について説明します。
通販版 / 通常版との違い
- ルーターに設定する必要がない、新しい遠隔メンテナンスツール
- 大容量施設用と、新規開業用 2つのOsiriXを同梱
- ネットワークトラブルをすぐに検知し警告する機能を追加
- DICOMワークリストツール、PACSブロックチェーンを搭載
- ドライケムNXシリーズ、Pochi、LC-662などLAN対応の検査機器に対応
- 自宅療養スタッフからのオペレーション支援サーバー
- 予約システム対応(逐次アップデート中)
主な設置作業と、やり方
DIOはDIY(Do It Yourself)ではありません。どういうことかと言うと設置作業の一部については、こちらがテレビ会議なり電話によってお手伝いするからです。
なお平均設置時間は45分 x 台数が目安となります。
用意するもの
- 開通しているインターネット(WAN、ワンとも呼ぶ)
- 施設内のネットワーク(LAN、ランと呼ぶ)
- インターネット回線の関連書類を確認する
- インターネットプロバイダーの関連書類を確認する
- 壁下地を確認するツール (壁掛け設置がある場合)
- コンクリート直打ちの場合は振動ドリル、コンパネの場合はインパクトドリル
下準備
- 到着品の荷姿を確認する
- 施設の通信関連機器の設置場所を確認、機器の写真を撮る
- ネットワークアドレスを確認する
- タンデム接続 / 他系統配線があれば確認する (事態は急に複雑になります)
千葉県北部のNTTの場合と、愛知県豊田市(ひまわりネットワーク)、広島県内の地域インターネット網を使用する場合は特別な対応が必要です
業務センターに接続する
ネットワーク構成図を作成する(やりとりしながら)

図.ネットワーク構成図
病院ごとにネットワーク構成図を作成します。実はこれが最大の仕事で、病院の拡充に伴ってトラブルだらけの施設にならないように設計します。他にもすべてのMacが当社の構成管理サーバーの支援を受けて動作するため、その設定をフィードバックするのにも使用します。(構成管理サーバー基本機能の利用は無料です)
ネットワーク構成図はスマホやパソコンからインターネット経由で確認できるようになっています。
iMacを壁面に設置する(現地判断でお願いします)
壁掛けタイプのiMacや、Mac miniでディスプレイを壁掛けする場合は落下しないように壁面に固定する必要があります
動作確認
- モダリティ(CR/DR)からOsiriXへのDICOM画像送信
- モダリティ(エコー/CT/MRI)からのワークリストテスト
- モダリティ(エコー)からOsiriXへのDICOM画像送信
- 生化学検査装置からpriXmへのデータ送信
- 血球計数装置からpriXmへのデータ送信
- 顕微鏡 / 皮膚記録用カメラの接続試験
OsiriXの操作を説明する
操作説明は
- リモートで行います。特に2台目以降の場合は現場ごとに聞きたいことがおありでしょう
- 新規開業など基本操作が求められる時はオンライン教材をご利用いただくこともできます
注意
本製品は、カタログに掲載されている通販版とは異なります
2020年10月28日 09:49:17 Wednesday